技術顧問として半年間で感じた会社の成長

こんにちは。hiroppyです。2023年7月に技術顧問として参加させていただき、半年経ちましたので、今回は自分からみたROUTE06社の印象と何をしているかを話したいと思います。

一言でいうと、組織が大きくなっていることが実感できた半年でした。

最初の印象

様々なスタートアップを見てきましたが、ROUTE06社はその中でも、最初から組織環境を整備しており、主に印象的だったのは以下のような要素でした。

  • 会社全体の雰囲気の良さ
  • 会社文化の浸透と全員が同じ方向を向いている点
  • 業務の自動化や権限委譲
  • 会社や個人のモチベーションの高さ

会社全体の雰囲気の良さはSlackを入ったときにすぐに分かりました。常に大量の絵文字が付いたり、#break-timeなどで気軽に集まったりして話している風景を毎日見ていたからです。特にROUTE06社はフルリモートの会社なので、コミュニケーションや信頼関係の構築は最重要な問題ですが、Slackに積極的に投稿や盛り上げる方が多く改めてムードメーカーの必要性を感じました。

入社時の絵文字たち

業務の自動化や権限委譲は、オンボーディングのときのスムーズさで最初感じました。各種アカウント設定の依頼等もですが、Corporate ITの方からなにか困ったらどの分野は誰に聞いたら良いか?を伝えられ、特に詰まることなく進めることができました。これからどんどん社員が増えていく中でいかに受け入れをスムーズに出来るかは組織にとって大切なことでそれがしっかりとルール整備されていました。

フルリモート企業の新入社員受け入れをどうやっているかは以下の記事を読んでみてください。

note.com

権限委譲に関しても、後述しますが、すべてGitHubで管理されているため誰でも意見が言える状況にあるためトップダウンでもボトムアップでも柔軟に使い分けることができます。

Slack

半年前に参加した時のSlackの運用は自分はあまり好きではありませんでした。当時はSlackに入ると、自分のtimesが作成され、全員のtimesに強制参加する仕組みで、自分にとって初めての環境で慣れなかったです。正社員の場合は常にSlackにいるので良いのかもしれませんが、業務委託の方はそうではないので毎回見に行くと多くの未読チャンネルが発生するはずです。

メリットとしてみんなの行動や今考えていることがわかりやすい一方、ノイズが多い点がありました。最近では、正社員や業務委託の方が増えて、この仕組みが現在の状況に合わないので、撤廃されチャンネル量が大幅に減りました。

今では自分は特に不満なく利用できていますが、一方で先述した通りのメリットもあるため、フルリモートでこのような仕組みを導入することによってコミュニケーションの問題を解決をすることができる側面もあるんだなと勉強になりました。 いずれにせよ、現状とマッチしない仕組みを捨て新しく別の方法を模索する成長過程にいるのは面白い点です。試行錯誤してその組織に合った環境を作る必要があるからですね。

Tech Blog文化

会社としてTech Blogをやるときは継続できるかどうかを考えなければならず、なかなかスタートアップの少ない人数で運営していくことは難しいと思います。そろそろ立ち上げて一年が経とうとしてますが、平均4本近く毎月安定して記事を出すことができる会社の文化を構築できているのは良い傾向です。

この規模でブログを書く文化を構築しているので、今後会社がスケールしてもこの文化は浸透しやすくなります。自分の肌感としても会社の知名度は確実に上がってきており、最近では様々なイベントに社員の方が登壇したり、継続的な活動の効果が出ているのを日々実感します。

強いエンジニア組織を作る上でも、「発信」という行為はものすごく重要です。個々のエンジニアの発信についての価値を最大化させ、それに伴って会社も伸びていく好循環な環境を持つ強い組織をこの段階から作れていることに嬉しく思います。また最近では、イベントの協賛も多くしています。

GitHub運用

多くのスタートアップはNotionを利用していますが、ROUTE06社はコーポレートやマーケティングなども含んだすべての情報をGitHubに集約しています。ROUTE06社も以前は同様にNotionを利用していましたが、円滑な非同期コミュニケーションの効率化や多様なチームが柔軟に働ける環境を作るためにGitHubに移行しました。

詳しくは以下の記事で詳細に書いてあるので読んでみてください。

note.route06.co.jp

Notionみたいなデータベース機能等はないので、もしGitHubで同じようなことを再現させようとするとコードを書く必要があり、GitHubのほうが表現できることは少ない短所もありますが、レビューやGitを利用したDiffなどの長所もあります。

全員がMarkdownを書き、プルリクエスト経由でレビューを行うということで、本当に開発以外で利用するのはワークするのか気になると思いますが、結論、案外ワークしています。エンジニアの自分としては正気か?と参加した当初は思いましたが、Git使わなくてもUI上でファイル追加や変更など行えることも多いので、たしかにそこまでGit詳しくなくても使えるのかも?と納得しました。

ここ数年でGitHubにもProjectsなどエンジニア以外にも恩恵がある機能が増え、他職種の方もAsanaやJiraではなくすべてGitHubへ集約する会社もあるんじゃないかと思います。100人の組織規模になったときに今の運用で見えなかった問題はもちろん出てくると思いますが、そのときにGitHubで対応できるのか?または他のサービスに乗り換えるのか?なども今後も注目したい面白いチャレンジだと思っています。

ROUTE06社でどう貢献していくか?

微力ながら会社の今困っていることの議論や意思決定のお手伝いなどをしています。ROUTE06社ではなにかの意思決定をするときにADRを作りメンバーの承認を得るフローがあり、どういう経緯で導入されたのかがわかります。この会でもそのADRを再度議論したり、今後組織やコードベース自体が大きくなっていくので、どのようにスケールしやすい構成や仕組みを作っていくかをみんなで考えています。自分自身が過去に小さな組織から大きな組織への成長過程で多くの試行錯誤をしてきたので、そのような経験を踏まえてROUTE06社にあう提案を行っていければと思います。

tech.route06.co.jp

さいごに

社員数も60人近くとなり、次に見えてくる「100人の壁」に向けて今浮き彫りになっている問題を改善していき、今よりももっとスムーズにスケールする環境を整備することが必要となります。自分も過去に経験をしたことがありますが、ある程度発生するだろう課題は推測ができるはずで、事前に潰すかどうかでその後の成長も変わると考えています。エンジニア組織も毎月新しい方が入社しておりどんどん強くなってきています。まだまだ成長途中ですが、その時に合った環境作りができる組織、文化を今後も維持していければと思います。