iOSDC Japan 2023 協賛&参加レポート

こんにちは、ソフトウェアエンジニアの@satorunです。現在はROUTE06でiOSアプリの開発をしています。

ROUTE06では、先日行われたiOSDC Japan 2023にスポンサーとして協賛させていただきました。

ROUTE06はiOSDC Japan 2023にスポンサーとして協賛します

TシャツのROUTE06ロゴ

今回はオンライン/オフラインでカンファレンスに参加させていただいたので、そのレポートを書きたいと思います。

参加レポート

今年のiOSDCはコロナ後初のフルスペック開催と表現されていた通り、オフライン参加者も多く、会場はとても盛り上がっていました。私個人としては、しばらく開発から離れていたこともあり、iOSDCへの参加は2018年以来、5年ぶりの参加でしたが、楽しい雰囲気の中過ごさせていただきました。

会場の様子

オフラインの良さとして、他の参加者との交流があると思いますが、私も前職の同僚や、数年以上ぶりにお会いできた先輩とお話できてとても嬉しかったです。改めてオフラインの良さを感じました。

また、カンファレンスの作り込みが素晴らしかったことに感動しました。豪華声優陣によるナレーションやLTでのペンライト応援、iOSDCチャレンジなど盛り上げるための企画が多くありました。個人的には三石琴乃さんのナレーションが良すぎて、20分あるスポンサー紹介が全然まだまだ聞いていられるわーとなりました(スポンサー紹介の動画はYouTubeで観ることができます)。


www.youtube.com

オンライン参加での体験が良かったのも印象的でした。会場ではオンライン配信と同様のニコ生コメント付きの画面が流れていて、発表者がコメントを拾って双方向のコミュニケーションが発生するなど、オンライン参加でも参加している感を得ることができました。LTで高速にペンライトを振っているコメントが流れていたのも楽しかったです。

セッション

普段業務では扱わないようなものも含めて、幅広いトピックに触れて刺激を得られるのもカンファレンスの魅力だと思います。1年に1度のカンファレンスということもあり、スピーカーの皆さんが入念な準備をされてきたのだろうなということが伝わってくる質の高いセッションばかりでした。その中でも特に気になったセッションをいくつか紹介します。

真似できる!実践的なプロジェクト構成 ~bitkey流簡単レシピ~ by Kyo Arayama

isowordsから学んだマルチモジュール化に関連する知見が多数共有されました。弊社でもマルチモジュール化に取り組んでおり、今後何度も参照させていただく事になりそうだと感じる有益な内容もりもりのセッションでした。ぜひ真似させて頂こうと思います。

ソーシャルログイン機能のデバッグ地獄をくぐり抜けてリファクタリングした話 by Takanori Hirobe

各社のプロジェクトでの貴重な体験談を聞けるのもカンファレンスの魅力だと思います。歴史の長いプロジェクトで当初の担当者もおらず、ドキュメントも少ないため、意図や機能要件が分からないといったシーンはとても共感できるもので、コツコツと改善されていった話は興味深く聞くことができました。特に、機能を変えずにリファクタリングするために、既存の機能要件を整理するというのは意識したいと思いました。

SwiftUIでの非同期処理データの状態管理を考える by kntk

非同期処理で取得したデータをどのように状態として保持するかというのを、シンプルなパターンから順を追って表現力のあるパターンに変更していく流れがとても分かりやすかったです。今後参考にさせて頂けそうな実践的かつ学びのあるセッションでした。

複雑さに立ち向かうためのコードリーディング入門 by shiz

人間の認知プロセスにもとづいて、コードを読んでいる時に何が起こっているか、より良く読むためにはどうすれば良いかが話されていて、とても面白かったです。学習するために複数の情報源に当たって理解の強度を上げるといった方法や、自分の理解のために読みやすいコードに書き換える認知的リファクタリングなど今すぐ実践できそうな内容もあり、とてもためになるセッションでした。

Xcode Previewを気軽に利用するためのDI戦略 by まつじ

SwiftUIでDIを行いやすくするDependencyProviderが提案されていました。SwiftUIのDIをイニシャライザで行うかenvironmentで行うかは迷う事が多かったので、とても興味深く聞かせていただきました。特にDependencyProviderがViewになっていて非常に使い勝手が良さそうなところは驚きました。機会があれば試してみたいと思います。

おわりに

以上、iOSDC Japan 2023の参加レポートでした。iOSDCは規模の大きなカンファレンスですが、手作り感もありつつ完成度が高く、オンライン/オフラインどちらで参加しても楽しく過ごすことができました。運営の皆様をはじめ、ここまで完成度の高いカンファレンスを作り上げてくれた皆様に感謝です。私も来年はより積極的に貢献していきたいと感じました。皆様本当にお疲れ様でした!